妊娠にホルモンが大切なのは知っているけど?
|複雑で緻密なホルモン
妊娠するためにホルモンが大切なのはわかっていますよね。
でも、どんな働きをするの?
妊活を始める方の多くが「わからない」って言われます。
プロでも同じ。
ホルモンの名前さえ知らない方が「妊活」対応をうたっている場合が多いんですよ(^^;)
わかりにくいのは妊娠のために緻密で複雑な働きをしているのがホルモンだからです。
生理周期とホルモン
わかりやすく生理の時期をスタートとしますね。
まずは、よく勘違いされていること。
子宮や卵巣が直接ホルモンのをコントロールしていると思っている方が多いのですが、違います。
脳下垂体がホルモンのコントロールの中枢なんです。
また、ホルモンが働く前に、きっかけとなる因子があるんです。
生理が始まると脳の視床下部から性腺刺激ホルモン
放出因子がでます。
この命令で脳下垂体が性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンを分泌しなさいという命令があります。
この命令を受けた脳下垂体が「成熟卵」を作るスイッチである卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌します。
卵胞刺激ホルモンは卵巣の中の卵胞を刺激することで成長して成熟卵となるんです。
この時、エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌することで子宮内膜が厚くなり、頸管粘液を分泌します。
さらに卵胞が育ち排卵へと向い、エストロゲンが十分になると、またまた脳下垂体から黄体ホルモン(LH)が大量に分泌されます。
LHサージ、排卵しなさいってスイッチです。
ようやく排卵です。
排卵後のホルモン
排卵後に卵胞はつぶれて血流が流れ込みます。
これが黄体という黄色い脂肪みたいな塊になるんです。
黄体は名前のとおり黄体ホルモンを分泌します。
黄体ホルモンってエストロゲンとプロゲステロンのこと。
この2種類のホルモンが受精卵の着床を助けるんです。
妊娠すると、黄体のエストロゲンとプロゲステロンは分泌を続け、子宮内膜を維持します。
つまり、妊娠を継続できるということに。
妊娠3ヶ月
妊娠3ヶ月まで、大切にってよく言われますよね。
実は、この時期に黄体が衰えるんです。
代わりに、胎盤でエストロゲンやプロゲステロンが作られていくんです。
ホルモンの働きと漢方
中医学(中国漢方)では妊活に周期療法で対応します。
周期を見ながら漢方薬を変えます。
なんか、面倒くさいですよね。
沢山のホルモンがタイミングを見ながら働いて妊娠していますよね。
漢方も、変化しているホルモンやカラダに合わせて変えることが必要になるんです。
妊活を相談するには、どうしても知っておかなければいけないことなんです。